映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
STAR WARS:THE FORCE AWAKENS 136分 アメリカ 2015年
伝説は語り継がれる―すべての人に。
【字幕版】
【吹替版】
遂に再始動!ディズニー版スター・ウォーズ
大ヒット上映中!ですが、実は「妖怪ウォッチ」に負けていると言う事実が・・・
全世界的には、記録的な大ヒットのようです。
『フォースの覚醒』ですが、スター・ウォーズサーガで言うところの、第3章の1話にあたります。
第2章を知らないと、話が半分くらい判らないと思います。
(巷では、それでも面白いと言う若者が多いらしいですけど...)
何故か、テレビでの放送が、映画公開後と言う不思議、ディズニーのようなマーケティングの強い会社にしては珍しい失敗だと思います。
と言うことで、『フォースの覚醒』を見る時は、事前に『スター・ウォーズ』のエピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵを見ることをお勧めします。
あと、ディズニー・ランドのスターツ・アーズが好きな人には、是非、MX4Dでの鑑賞をオススメ!
僕の世代(40代、50代)以上の人なら判ると思うけど、1977年の『スター・ウォーズ』(当時は副題なし)は衝撃的で日本でも大ヒット。
アメリカで大ヒットした映画と言うことで、当時の映画雑誌「スクリーン」や「ロードショー」でも多く取り上げられた記憶が有ります、日本上陸前からワクワクドキドキ。
ちょうどテレビゲームとの相乗効果も有ったんだと思う、『スター・ウォーズ』とインベーダーゲームがリンクしていたんだと思う、この世代の若者には。
ジョージ・ルーカスがアメリカで『スター・ウォーズ』を企画した時は、ハリウッドでは、あまりにも非現実的なストーリーに「こんな映画当たらない」とそっぽを向いたけど、独りだけ応援した人物がいた、それが既に『ジョーズ』で大ヒットメーカーになっていたスティーヴン・スピルバーグ、その人だという話(伝説?)が残っている。
もちろん、公開当時は一話完結で作った話(ダース・ベイダーも死なないけど)だけど、ルーカスの構想の中には、既にこの時点で9作品の話だったと言うのは、'80年代頃には有名な話。
エピソードⅠを作り始めた頃に、ルーカス自身の年齢とかの問題で、エピソードⅦ(今回の『フォースの覚醒』)以降の構想は一旦、諦めたと言う話が日本にも飛び込んで来ていた。
それにしても、今作品、ここまで第二章へのオマージュにあふれた作品になっているとは思わなかった。
第一章が、第二章より昔話なのに、何故か、兵器類が洗練されて強力に見えてしまう。
第二章の終わりから30年後の設定の今作品では、しっかりミレニアム・ファルコン号やXウィングを出してくれるところが嬉しい。
物語は・・・と言うと、実は第二章の焼き直しのような内容。
この辺りが、賛否の分かれるところなんだろうか?実は主人公の正体が最後まで明かされない。
おそらくこの辺りが、この物語のキーになっていくんじゃないかなぁ~
と言うことは、3部作が前提の作品とも言える、でもこれだけで楽しめないか?と言うと十分楽しめる。
その辺は、『スター・ウォーズ』の良いところで、キャラクターが立っている、皆個性的という点。
『スター・ウォーズ』が元々、有名スターを一切使わず(アレックス・ギネスとピーター・カッシングくらいかな)に、主人公たちはほぼ無名の俳優を使うのは、今回も踏襲されている。
なんと言っても主人公(の筈)レイ役のデイジー・リドリーが魅力的、オーディションから主役を射止めた無名俳優だけど、美人だし行動的で徐々にフォースに目覚めていくとところと、そのオドオドしたところも良かった。
今回の悪役はカイロ・レンになる訳だけど、あっさりと顔出ししてしまったのは、ダース・ベイダーと違うところ、ちょっとアッサリし過ぎかなぁ~今後の展開に何かあるのかな?
それにしても、フィンの立場が判らない・・・う~ん、ネタバレになるからこれ以上は書けないけど。
今回は第二章のメンバーが総出している、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーと。
怪しいのは、ルピタ・ニョンゴとマックス・フォン・シドーとダニエル・グレイグ(クレジットも無し、どこに出てた?)の存在、絶対、今後、何かさせるしレイとフィンの正体にも関わってくるのでは?と感じさせる。
今作品の監督には、J・J・エイブラムスを起用、テレビ・シリーズの「エイリアス」「LOST」の大ヒットから映画『M:I:Ⅲ』、『スター・トレック』シリーズの監督をやっている、稀代のヒットメーカー。
従来の『スター・ウォーズ』シリーズよりもアクション性が強調されていると思う。
そこで、今回はMX4Dで見てみた!実に3,000円超えの料金になる訳だけど(汗)
結果から言うとこれが正解!
機会があるなら、MX4Dでの鑑賞をオススメ!ディズニー・ランドでスターツ・アーズに乗ったことがある人なら、あれが2時間続くと思ってくれると良い。
流石に酔う人も出そうだけど(笑)それぐらい楽しめる作りになっている。
ある意味、映画館の正常進化だと思う、3Dの映像を見ながら体感するのが4Dと言う感じ。
こういう作りの映画だから4Dが合うわけだけど、今後もこういう映画が増えて、映画館に足を運ぶ人が増えてくれると嬉しい限り。
私的『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
テーマが有るか?共感できるか?
シリーズとしては一貫して親子物語であり、善悪の表裏一体を描いているが、それ自体は共感できるし理解もできるが、3部作全作品を見てみないとどう展開するか、未だ判らない。
作り手の強い意思を感じるか?
監督のJ・J・エイブラムスも含め、『スター・ウォーズ』への愛情を強く感じる、それ以上でもそれ以下でもない。
俳優の意思や演技力が伝わるか?
今回は第二章のメンバーが、もう歳取ってでも出演したところに俳優としての意思と言うか意地を感じる。
ただ、演技力という点では、この手の映画はもったいない、それ程、演技力を求められない作りとも言えるし。
映画らしい楽しさが備わっているか?
もう映画館で必ず見ましょう!と。
VFXの凄さとも言えるけど、一応、全シリーズ映画館で見てるけど、3Dも自然だし、4D体験も何の違和感も感じなかった、むしろスターツアーズとかのノウハウが生きている感じ。
今後の映画(の鑑賞方法)の方向性を示している感じがした。
エンターテイメント性
文句なし!J・J・エイブラムス監督が楽しませると言う事を徹底的にしている。
今回はヒロインが主人公、時代性かもしれない。
演出が素晴らしいか?
アクション面に関しては完璧、人間ドラマの部分もハン・ソロとレイアの関係とか、ハン・ソロと...の関係とか、見せるべき点も多いが、そもそも物語として隠しているところが有るので、演出としてスッキリしないところもある。
脚本が素晴らしいか?
人間物語とアクションを両立させている点で素晴らしい、ただこれから期待の部分もあるため、期待値として。
何度も見たくなるか?
映画館でも何度も見たい。
ただ『スター・ウォーズ』(エピソードⅣ)は、映画館だけでも10回以上は見ているが、そこまでの興奮は感じなかった。
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデータ
監督■J・J・エイブラムス
製作■キャスリーン・ケネディ/J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
製作総指揮■トミー・ハーパー/ジェイソン・マクガトリン
キャラクター創造■ジョージ・ルーカス
脚本:ローレンス・カスダン/J・J・エイブラムス/マイケル・アーント
撮影■ダニエル・ミンデル
プロダクションデザイン■リック・カーター/ダーレン・ギルフォード
衣装デザイン■マイケル・カプラン
編集■メアリー・ジョー・マーキー/メリアン・ブランドン
音楽■ジョン・ウィリアムズ
出演■ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライバー/デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/ルピタ・ニョンゴ/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/ピーター・メイヒュー/マーク・ハミル/マックス・フォン・シドー/ダニエル・クレイグ
【解説】
映画史に燦然と輝くSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズが、監督に「スター・トレック」「SUPER 8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスを迎え、新たなる3部作の幕開けとして贈る全世界待望のSF超大作。
「スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還」からおよそ30年後を舞台に、家族を待ち続ける孤独な女性レイと、戦うことに葛藤するストームトルーパーの脱走兵フィンとの出会いが導く壮大な冒険の始まりを描く。
出演はヒロインのレイ役に新人デイジー・リドリー、フィン役に「アタック・ザ・ブロック」のジョン・ボイエガ。
そのほかアダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ルピタ・ニョンゴらが新キャラクターとして登場。
さらに、ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャーはじめ旧シリーズの伝説的キャラクターを演じたキャストたちも豪華に再登場。(映画データベース –allcinema より)