映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』
たった30日
恋するために
ぼくたちは
出会った
イントロダクション
150万部を突破した大ヒット小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が遂に実写映画化!
主人公・高寿を演じるのは、今、大人気の福士蒼汰、そしてヒロインには、ヒット作に出演し続ける注目の若手女優・小松菜奈。
初共演の二人が、せつない運命を背負ったカップルを演じます。
こちらも人気の若手俳優・東出昌大が、高寿の背中を押す親友役を熱演。
監督・脚本には『ホットロード』『アオハライド』等、多くの恋愛青春映画のヒット作を世に出す三木孝浩監督×吉田智子コンビがふたたびタッグを組み、物語の舞台である京都の風光明媚な景色の中で、20歳のかけがえのない一瞬一瞬をみずみずしく映し出します。
たまにはアイドル&デート映画で涙してみる!
今年の日本映画を見ていて気付いたのは、『君の名は。』もこの作品も、そしてテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも、モテナイ男の恋愛説明書(トリセツ)が必要なんだなぁ~って。
それを今、もっとも人気のある若手俳優(山崎賢人くんと二分してるのかな?)の福士蒼汰くんが演じてる訳だから、女の子にとっても「こんな素敵なトリセツ」は無いはず。
この作品はファンタジーです!
実は『君の名は。』では、スマホを見るのにカレンダーをチェックしていない!と言う「あり得ない!」設定があるのだけど、アニメだから許される的なところがある。
この作品は、話の中盤でタネ明かしがあるのだけど、それを受け入れるのか?不自然と感じるのか?で評価が分かれるところ、私はすんなり受け入れることができたけど。
設定はファンタジックだけど、恋愛のすれ違いのある形、と思えばそれはそれで納得、そしてその恋のすれ違いが本当に切ない!
後半は本当に泣けてくる、久々に誰も亡くならないのに泣ける映画だった~
私的『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』・ここからネタバレもあり!
① テーマが有るか?共感できるか?
青春ラヴ・ストーリーです、初恋って切ないんです!
昔だったら手紙ですれ違ったり、電話ですれ違ったり、今みたいにケータイ電話やスマホ、LINEで連絡が取れなかったから、恋愛にすれ違いは日常的だった。
今は便利になり過ぎたから、ファンタジーにして「すれ違いを演出」している。
そう言う意味では、最近流行りの時空を超えた?恋愛もの、本質は男の子の、女の子の、初恋の切なさ・一瞬の輝きにトキメイてどうしても泣いちゃうのです。
② 作り手の強い意思を感じるか?
三木孝浩監督と脚本・吉田智子さんというコンビ、この二人が作り出した青春映画が数多く。
特に吉田さんの脚本は個人的に大好きで(笑)
今は新しいラヴ・ストーリーをどう工夫するか?すれ違いの演出をどうするか?
そう言う意味では、原作から持ってきた新奇性が上手く成功していると思う。
③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?
この手の作品は、どれだけ旬な俳優を使って、若い人たちに届けるか、がポイント。
少し前なら山崎賢人であり、撮影のタイミングで今度は、福士蒼汰の作品が続きそう。
小松菜奈も『渇き。』以来、順調に映画やTVドラマで活躍している、この作品では可愛らしさが前面に出てるけど。
④ 映画らしい楽しさが備わっているか?
ファンタジーとしての設定が映画ならでは。
それと方言が無かったから判らなかったけど、舞台は京都、ポイント・ポイントで「あっ、京都だ」と言う雰囲気が味わえる。
それと、やっぱりこの手の青春ラヴ・ストーリーは、美男美女の人気俳優さんが演じると言うのは、時代が変わっても続いていく。
⑤ エンターテイメント性
今の日本では、恋愛の仕方を楽しく教えてくれる、という点では良い映画。
福士蒼汰は決して上手い俳優ではないけど、やっぱりカッコイイ男の子がカワイイ女の子と恋に落ちるのは楽しい。
⑥ 演出が素晴らしいか?
三木孝浩監督の演出がどんどん上手くなっている(上から目線で失礼)。
中盤で、小松菜奈演じるヒロインが、秘密を告白するシーンで、イマジナリーラインを背中越しに越えるところは、絶対『グッド・ウィル・ハンティング』と同じ手法だし。
ラストでタネ明かし的に、物語をプレイバックするところも非常に判りやすい分、二人に共感しやすくなっている。
⑦ 脚本が素晴らしいか?
吉田智子さんの脚本が今回も良かった、原作の通りかもしれないけど。
後半は切なくて切なくて、ストンと落ちるものがある。
人によっては『イニシエーション・ラブ』のようなトリック的な作品にも見えるけど、どちらかと言うとタイムパラドックスもの。
ファンタジーの部分と純愛的なリアルな部分を、丁寧に描いていることで成功している。
⑧何度も見たくなるか?
脚本・演出が一回見て判るように丁寧に作ってあるけど、もう一度見て確かめてみたいなぁ~
と同時に、デトックス効果があるので、カップルで何度も見るのによいかも。
そして最近見た青春ラヴ・ストーリーの中でも良くできてると思う!
映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のデータ
監督■三木孝浩
原作■七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(宝島社)
脚本■吉田智子
音楽■松谷卓
出演■福士蒼汰/小松菜奈/山田裕貴/清原果耶/東出昌大/大鷹明良/宮崎美子
公開日■2016年12月17日・大ヒット上映中!
公開情報■全国東宝系にてロードショー
上映時間■111分
製作国■日本
【ストーリー】
京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰)は、いつものように大学まで向かう
電車の中で出会った女性・福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちた。
勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けたようとした高寿だったが、
それを聞いた彼女は、なぜか、突然涙してしまう―。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない
高寿だったが、2人は意気投合し、その後、すぐに交際をスタート。
初めてのデート、初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う。そんな初めてのことがあるたびに泣く
愛美のことを少し不思議に思いながらも、より愛美への愛情を深めていく高寿。
そんな二人の関係は、誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた…。
「わたし、あなたに隠していることがある…」初めてキスをした日、高寿は、愛美から想像も
できなかった大きな秘密を明かされる…。そして、二人の運命は“すれ違い”始める―――(C)2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会