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エロさだけじゃない!傑作・官能映画トップ5+10(洋画編)

エロい映画?セクシーな映画?

エロい、セクシーな映画と言えば、なにを想像するのでしょうか?

アダルト・ビデオが存在するので、そこは今回は捨てておいて(笑)、日本なら日活ロマンポルノもありましたが・・・
洋画では、私の鮮烈な記憶にあるのは、シルヴィア・クリステル主演の『エマニエル夫人』(1974)でしょうか。
ただ、シルヴィア・クリステルの裸体の美しさやソフトコア・ポルノと呼ばれる、数々のセックス・シーンは話題になったものの、物語としては退屈なものでした。

『エマニエル夫人』の監督のジュスト・ジャカンが撮った『O嬢の物語』(1975)コリンヌ・クレリーの美しさとマゾ的な世界観を持ち込んだことで話題になったものの、こちらも女性を性的な支配するといったもので、映像意外に見どころは少ない。

イタリア映画もエロチックな映画が数多く・・・その中でも"初体験映画"の代表作として『青い体験』(1973)がありました。
主演のラウラ・アントネッリの可愛らしい妖艶さが良かったのと、少年が初体験を通して大人に成長していく過程を描き、その後の類似作品を世に多く出すきっかけとなった作品。

『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督ジュゼッペ・トルナトーレの『マレーナ』(2000)も同系統の作品で、主演のモニカ・ベルッチの妖艶さが、子供の憧れと妄想、そして現実を交差させながら描いていた。
第二次世界大戦の敗戦国イタリアの凄惨さと共に子供の希望が描かれ、好きな作品でもあります。

イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、主演にマーロン・ブランドを据えて描いた『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)は、パリのアパートの一室で情欲に身を任せる男女の姿を描いた問題作。
ただただマーロン・ブランドとマリア・シュナイダーが絡み合っているシーンが続くが、内容的には哲学的な部分もあり、セックス・シーンが映画の屋台骨となっている。
当時は過激なシーンとされていたが、現在ではそれほどでもない、日本ではアナルセックスが話題に、ヨーロッパでは聖書を否定する表現が話題に、このあたりは国民性でしょうか。

ハリウッドでは、シャロン・ストーンの登場が衝撃的でした(笑)
『氷の微笑』(1992年)での彼女の大胆演技とサスペンスのストーリーで大ヒット。
シャロン・ストーンの完璧なスタイル(顔も美形という意味では完璧)が初めて見ることができた作品。
また演出に関しても、ヒッチコック風で音楽も煽るようなもので、今見ても、シャロン・ストーンの美しさと共に楽しめる作品ではあります。
それにしてもマイケル・ダグラスは『危険な情事』(グレン・クローズ)といい、『ディスクロージャー』(デミ・ムーア)、今作品と女優との絡みが多い。

セクシー路線の映画を撮る監督の一人として、エイドリアン・ラインがいますが、話題になった『ナイン・ハーフ』『危険な情事』といった作品がありますが、個人的には(大好きな)ダイアン・レインが主婦役で、年下の美青年とのセックスに溺れていく『運命の女』(2002)が好きな作品です。
子役から天才的な演技をしていた彼女だけど、意外にグラマーなボディの持ち主で、映画でも時々そのヌードを披露しています。
この作品では、もう若くない主婦でありながら、一般世間では美しい部類に入る女性が不倫に走りる情感をダイアン・レインが見事に演じていますが、彼女のセクシーな肢体も一役買っています。

中国映画界の巨匠チェン・カイコー監督が、初めてハリウッドで撮った英語作品『キリング・ミー・ソフトリー』(2001)は、衝撃的な出会いから結婚した相手に、不審感を持つが、夫との特殊なセックスに溺れていく女性を描いています。
少女っぽい表情が印象的なヘザー・グラハムが大胆で美しいセックスシーンを演じています。

巨匠スタンリー・キューブリックが夫婦の愛を描き、遺作となったのが『アイズ ワイド シャット』(1999)です。
当時、結婚していたトム・クルーズとニコール・キッドマンが出演したこと、そしてニコール・キッドマンのスラッとした肢体とセクシーさの表現は秀逸でした。
詳しくは、映画『アイズ ワイド シャット』 夫婦の形とセックスについてを読んで頂けると嬉しいです。

少女チックなセックスへの憧れ、キレイなセックスシーンをふんだんに盛り込んだ作品としては、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)があります。
大富豪だが特殊なセックスの趣味がある美男子と、女子大学生とのセックスの日々。
ダコタ・ジョンソンのあどけない表情に反するような美しい肢体をいじめ尽くすところが見どころです。
原作の人気と共にシリーズ化されていて、いずれも主演はダコタ・ジョンソンが演じています。

フランスの名匠フランソワ・オゾン監督が描いた名門の女子高の生徒がSNSを通じた売春に走る衝撃作が『17歳』(2013)でした。
17歳の少女の複雑な心理とアンバランスなまでに美しい肢体を見せたマリーヌ・ヴァクトでした。
当時20代前半でしたが、今は結婚出産を経て、シャネルなどのモデル中心で活躍しているみたいです。

ちなみに映画ではなく、テレビシリーズでアメリカでは大ヒットした『ゲーム・オブ・スローンズ』では大胆なセックスシーンが、描かれています。
特にこの作品をきっかけに『世界一キライなあなたに』(2016)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でも活躍しているエミリア・クラークが大胆なセックスシーンを演じています。
これは中世的な世界観の中で、男と力が世界を支配する象徴として、男性が女性をセックスで支配するといった関係性を描いています。
作品自体は、権謀術数で国を支配していく魔法と剣の世界の物語で、裏切り者が生き残るという、アンチ・ヒーロー的な部分が面白い作品でもあります。

紹介した作品の中で、映画の物語の進行上の必要性や意図としてセックスシーンやエロい方向に進んでいくものが多いですが、その必然性と物語性のバランスと演出と奇抜性という意味では、以下の5作品が私の中ではベストな作品となります。

それでは、早速・・・

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