思わずガッツポーズをした瞬間!
もうあれから2ヶ月が経つのか、と思うと今年の大きなトピックスはこのシーンだと思う。
2015年にイングランド(実際は英国)で行われたラグビーワールドカップでの「日本VS南アフリカ」の試合。
歴史的な大金星の瞬間がこれ。
私の好きなスポーツは、一番はサッカー。
50歳の僕が40年以上前にサッカークラブに入ってサッカーをやっていたのだから、かなりブームの先取りしていると思う(汗)
二番目に好きなスポーツはアメリカン・フットボールのNFL。
サッカーもアメフトの話も、いずれここで書く機会が有ると思うけど、今回はラクビー。
実は、ラグビーのルールをあまり知らない。
そんな僕がラグビーのワールドカップは第1回目から見ている。
まぁ~第1回目を見たのは偶然半分、興味半分と言った感じで、見始めたら面白過ぎて、ワールドカップ”だけ”見るようになった。
正直、一時期のラグビー・ブームの頃も、多少大学ラグビーを見るくらいで、社会人は新日鉄釜石と神戸製鋼くらいしか知らななかった。
で、興味半分のところは、高校の授業でラグビーをやった経験から。
普通、授業でラグビーはやらんでしょ(笑)
サッカーはワールドワイドなスポーツだけど、ラグビーは実は英国圏とフランスくらいの国しかやってないスポーツ、いやマジで。
英国3協会(イギリは3つの地域に分かれる、サッカーは4つに分ける)のイングランド、スコットランド、ウェールズ、そしてアイルランド。
あとヨーロッパのフランス。
英国圏の南半球の国(元植民地とも言える)のオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ。
この計8カ国がとにかく強かった。
ここに最初に絡んできたのが、南半球のフィジー、サモアと言ったオセアニアの英連邦系。
あとはカナダ・・・これもイギリスが宗主国(英連邦王国のひとつ)。
で、この英連邦系を唯一、打ち破ってるのがアルゼンチン!
実は、何故、アルゼンチンが強いのかはよく知らない(汗)
そんなことで、日本は世界から見ると、数少ないラグビーをやっている端っこの国。
かつては、ニュージーランドに記録的な大差で負けている。
17-145と、1試合最多失点の大会記録となる大敗を喫し、「ブルームフォンテーンの悪夢」と呼ばれている。
日本代表は、今大会史上最強と言われてのぞんだ大会。
でも大会前の国際親善試合では、あまり良い成績とは言えず、目標のベスト8も夢に近い目標だったと思う。
それにしても、日本代表なのに、なんで日本人以外の人がこんなに多いんだろう?と、サッカー日本代表、侍ジャパン(野球)を見ている人は感じると思う。
正式なルールは判らないけど、ラグビーはリーグの代表と言う意味合いが強いらしい。
元々、サッカーよりも歴史が古いラグビーのワールドカップの歴史が浅い。
ここにも大きな理由が有り、元々、ラグビーはアマチュアのスポーツとされてきた。
サッカーが庶民のスポーツで、ある時期からプロ化されてお金を稼ぐ手段取れさたのに対して、ラグビーは紳士のスポーツとして、大学を中心としたアマチュアリズムのスポーツから発展してきた。
そこで、商業的なワールドカップは1987年まで開かれなかったらしい。
サッカーに遅れること半世紀とな。
そんな訳で、日本代表にも、ニュージーランドやトンガ出身の選手も多数いる。
逆に言うと、世界最強(今大会の優勝で史上最多の3回)のニュージーランドも、トンガやフィジー出身の選手もいたりする。
トップ8+アルゼンチンを中心として展開されるワールドカップは、もちろんベスト8からが面白くなる。
逆に言うと、上位を狙うチームは、ベスト8以降にコンディションのピークを持ってくる。
そのせいで予選プールで足元をすくわれて敗退したりする訳だけど。
基本、ラグビーは非常に番狂わせの少ないスポーツ、その理由を説明するのは難しいところだけど、サッカーのように守りに守って、1点差で逃げ勝つ、ということが出来ない。
野球のようにピッチャーの調子への依存度が高いスポーツでもない。
ワールドカップに優勝したことがあるチームは4つしかない。
ニュージーランド(3回)、オーストラリアと南アフリカ(2回)、イングランドで、フランスは2位が3回あるが優勝経験がない。
日本はアジア予選で、韓国や香港と試合をすると50点差くらいつけて勝てる。
でも、ワールドカップに行くと、トップ4のチームには50点差以上をつけられて負けることも珍しくない。
ラグビーではそれくらい力の差がある。
南アフリカ戦が始まり、シーソーゲームが続くものの最後は南アフリカが日本を振りきって勝つと思ってしまう自分がテレビの前にいた。
そして、この瞬間を迎える!
思わずガッツポーズ!
いやいや有り得ないでしょう!(笑)
奇跡を見た瞬間だと思いましたよ。本当にもう、それぐらいの鳥肌モノでした。
ラグビーは他のスポーツと違って、ヘッドコーチの指示が出来ないスポーツで、選手たちが自分たちで判断してプレーを選ぶ、最後のスクラムもキャプテンと選手たちのあうんの呼吸の中での判断です。
長々と書いてきましたが、どんだけの大金星かを説明するために書いてきました~
さて、日本は目標のベスト8は達成できず、残念!
これも理由が有って、トップ8のシード国は、試合日程が調整されている、日本は南アフリカ戦の後、中3日でのスコットランド戦と言う過密スケジュール。
南アフリカは次のサモア戦まで中7日有ったことを考えると、いかに厳しい日程かが判る。
これは世界ランキングで決められることなのでしょうがない、日本が次のステップに行くためには、この4年間、世界のトップ8に居続ける必要があるということ。
この大会で、五郎丸選手がベスト15に選ばれる活躍、4試合見て納得の評価だと思う。
キックでの得点力もそうだけど、守備力が凄かったと思う。
しっかり有名になったのが、こちらのルーティーン。
でも、このルーティーンは、元々は2003年の第5回ワールドカップで優勝したイングランドのスター選手ジョニー・ウィルキンソンに似ている。
五郎丸選手もリスペクトしているから、マネという訳ではないと思うけど。
キッカーにルーティーンは大切。
ウィルキンソンと言えばドロップゴール、しかし今大会のスーパースターのニュージーランドのダン(ダニエル)・カーターの決勝のドロップゴールが凄かった。
ウィルキンソンのドロップゴールも凄かったけど、決勝のあのプレッシャーとあの距離から決めたのは、やはりダン・カーターはスーパースターだと思った。
前大会では、地元ながら早々に怪我をして大会を去ってしまった(それでも優勝したけど)。
今回は、ダン・カーターを見れただけでも価値が有ったと思える位の大会だった。
あっ、日本戦から話が逸れてしまいました。
ラグビーは見るだけでも力が入って、トライの瞬間に感動できるスポーツですね。
もちろんサッカーも、アメフトも、ですけどね。
イギリスでは、サッカーもラグビーも高人気。
2つのスポーツのスーパースターの競演、adidasのCMですけどね。