番外 『E.T.』 (1982) E.T. THE EXTRA-TERRESTRIAL
スピルバーグ監督作品ではNo.1ヒットを出した作品で、確か日本でもキネマ旬報社の外国映画1位もとった作品。
地球に探査にやってきた宇宙人が独り取り残され、少年たちに見つかることから生まれる、宇宙人と人間の交流を描く。
最もスピルバーグ監督のヒューマンなところが出た作品、そして演出もツボを得ている、自転車が空を飛ぶシーンは既に映画史上でも有名なシーン。
個人的には、公開当時、高校生と言うこともあり、大人への憧れもあってこの作品より同年公開の『炎のランナー』の好きだった。
と言うことで、個人的に番外になった(汗)
監督■スティーヴン・スピルバーグ
製作■スティーヴン・スピルバーグ/キャスリーン・ケネディ
脚本■メリッサ・マシスン
撮影■アレン・ダヴィオー
特撮■ILM
音楽■ジョン・ウィリアムズ
出演■ディー・ウォーレス/ヘンリー・トーマス/ロバート・マクノートン/ドリュー・バリモア
上映時間■115分
製作国■アメリカ
第5位 『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 (1981) RAIDERS OF THE LOST ARK
高校時代に友だちとみんなで映画館に行った記憶があり、当時は友だちワイワイしながら映画見ることが楽しい時代だった、それこそ『ニュー・シネマ・パラダイス』のワン・シーンにあったような光景を思い出す。
今みたいにシネコンはなかったし、全席指定・入替え制でもなかった時代。
第二次世界大戦、驚異的な力を秘めると言う十戒の破片を納めた聖櫃を巡って、ナチスと奪い合うアメリカの考古学者インディアナ・ジョーンズの活躍を描いた冒険活劇。
なんと言っても、主人公を演じたハリソン・フォードがかっこ良く、『スター・ウォーズ』のハン・ソロ役と並んで、彼のヒーロー像を確立した。
そして『スターウォーズ』のルーカス監督が手を組んで作っただけに、アクション・追いかけ・お笑いと言った映画の面白い要素を詰め込んだ作品になっている。
この作品も大ヒットをしてシリーズ化されている、その第一作目。
監督■スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮■ジョージ・ルーカス/ハワード・カザンジャン
原案■ジョージ・ルーカス/フィリップ・カウフマン
脚本■ローレンス・カスダン
撮影■ダグラス・スローカム
特撮■リチャード・エドランド/キット・ウェスト/ILM
音楽■ジョン・ウィリアムズ
出演■ハリソン・フォード/カレン・アレン
上映時間■115分
製作国■アメリカ
第4位 『シンドラーのリスト』 (1993) SCHINDLER'S LIST
それまでのスピルバーグ監督の作風とはガラッと変わって、正面から第二次世界大戦を描いた作品。
それまでファンタジー系、アクション系、そしてヒューマン系の作品を輩出してきましたが、シリアスなドラマを前面に出してきたのは、自らの出自ユダヤ系と言うことが大きいと思う。
ナチスによるユダヤ人大虐殺を目の前にしたドイツ人実業家オスカー・シンドラーは、自分の工場の労働力としてユダヤ人を雇用して少しでもその生命を救おうとする、そして最後は彼らをドイツから逃がす覚悟を決める。
トーマス・キニーリーの実在の人物をモデルにした原作を長年温めてきたスピルバーグ監督が遂に映画化した作品、同時期に『ジュラシック・パーク』を撮ってるがスピルバーグ監督らしい。
圧倒的なドラマ、戦争の残虐性とそれに対する人間性、ヒューマン・ドラマの枠に留まらずにシリアスな人間性を描き出している。
この重たいテーマの作品も飽きさせないスピルバーグ監督の演出力には脱帽。
人間の尊厳を真正面から描き、念願のアカデミー賞作品賞・監督賞を受賞した。
監督■スティーヴン・スピルバーグ
原作■トーマス・キニーリー
脚本■スティーヴン・ザイリアン
撮影■ヤヌス・カミンスキー
美術■アラン・スタルスキ
音楽■ジョン・ウィリアムズ
出演■リーアム・ニーソン/ベン・キングズレー/レイフ・ファインズ
上映時間■195分
製作国■アメリカ